2026/01/19
住環境・環境音
兵庫県で住みたい街10選|騒音と防音で選ぶ

「住みやすさ」は家賃や通勤だけでなく、騒音ストレスで大きく変わります。兵庫県は都市部の利便性と、山・海・郊外の落ち着きが同居する分、選び方を間違えると“音”で後悔しやすい地域でもあります。この記事では、騒音の種類と見抜き方、防音・吸音の考え方を押さえたうえで、兵庫県の「住みたい街」を“静かに暮らす視点”で10エリアに整理します。
騒音で後悔しない街選びのコツ
まず知っておきたい「騒音の3タイプ」
- 空気伝搬音:車の走行音、人の声、サイレン、踏切音など。窓・ドア・換気口のすき間から入る。
- 固体伝搬音:足音、椅子の引きずり、上階のドスン。建物の床・壁を振動として伝わる。
- 室内の響き(残響):部屋が反響して声や生活音が“うるさく感じる”。吸音不足で起きる。
防音は「遮音・防振・吸音」を分けると失敗しない
- 遮音:音の通り道をふさぐ(すき間対策、面に“重さ”を足す)。外騒音・隣室の話し声に。
- 防振:衝撃をやわらげる(クッション層、脚ゴム、マット)。足音・椅子音に。
- 吸音:反射を減らす(ラグ、厚手カーテン、吸音パネル)。部屋の“響き”に。
ポイントは、街が静かでも「部屋の響き」でうるさく感じることがある、逆に街が賑やかでも「遮音が強い物件+対策」で快適にできることがある、という現実です。街選びは“音の弱点が少ない場所”を選び、物件選びと防音で仕上げるのが勝ち筋です。
内見で必ずやる「音チェック」6つ
- 時間帯をずらして2回見る:平日昼/平日夜、できれば雨の日も(路面音が変わる)。
- 窓を閉めた状態で耳を澄ます:サッシ周り・換気口・玄関ドアの“すき間”から入っていないか。
- 窓を開けて“音源”を特定:幹線道路、線路、繁華街、学校、工場、救急導線など。
- 上階・左右の生活音を確認:在室していれば一番参考になる。いなければ床の硬さと間取りで推測。
- 床の衝撃音リスクを見る:フローリング直張り感、空洞っぽさ、段差、梁の位置。
- 共用部の音:エレベーター前、ゴミ置き場、駐輪場、オートロック前は音が集まりやすい。

兵庫県で住みたい街10選(騒音と防音の視点)
ここでの「街」は、住環境の傾向として“音のリスクを避けやすい”エリアを指します。同じ市内でも、駅前・幹線沿い・繁華街寄りは騒音が増え、住宅地側に入るほど静かになりやすいのは共通です。
1. 芦屋市(落ち着きと住環境の整えやすさ)
- 騒音の傾向:静かな住宅地を選びやすい一方、幹線道路・鉄道沿いは音が出やすい。
- 狙い目:駅前から少し離れた住宅地側。坂道は交通量が減りやすい。
- 防音のコツ:外騒音が少ないほど“室内の響き”が気になりやすいので、ラグ+厚手カーテン+壁の吸音で体感が上がる。
2. 西宮市(利便性と“静けさのポケット”が多い)
- 騒音の傾向:路線・幹線が多い分、場所で差が出る。駅近は人と車の音が増えがち。
- 狙い目:大通りから1〜2本入った通り、緑の多い住宅エリア。
- 防音のコツ:線路方向の窓に注目。遮音は“窓の気密”が要。二重カーテン+すき間対策が効きやすい。
3. 神戸市(東灘・灘・垂水など“選び方で別物”)
- 騒音の傾向:中心部は交通量と夜の賑わい。海側は幹線・物流、山側は比較的落ち着く傾向。
- 狙い目:繁華街から距離があり、幹線を避けた住宅地。坂や高台は静けさが取りやすい。
- 防音のコツ:外騒音がある前提で、寝室側の窓・換気口・玄関のすき間を最優先。生活動線を“静かな側”に寄せるレイアウトが効く。
4. 宝塚市(郊外の落ち着き+生活圏のまとまり)
- 騒音の傾向:駅周辺は人と車が増える。住宅地側は静かな選択肢が多い。
- 狙い目:幹線から離れた丘陵・住宅地。近隣施設(学校・公園)の音は現地で確認。
- 防音のコツ:静かな地域ほど、室内の反響対策(吸音)が効く。リビングに“柔らかい面積”を増やす。
5. 伊丹市(暮らしやすさ重視派に向く)
- 騒音の傾向:幹線道路近くは走行音が出やすい。住宅地に入ると落ち着きやすい。
- 狙い目:交通量の多い道路を避け、生活道路中心の区画へ。
- 防音のコツ:車の“低めのゴー音”は窓から入りやすい。厚手カーテン+窓まわりのすき間対策、寝室は道路と反対側に。
6. 明石市(海の開放感と“静かな住宅地”を両立しやすい)
- 騒音の傾向:駅周辺・幹線沿いは音が増えやすい。海沿いは風の音も含め体感が変わる。
- 狙い目:駅前の賑わいを外し、住宅地側へ寄せる。幹線に面しない立地。
- 防音のコツ:海風で窓を開けたくなる季節ほど、窓開け前提の“室内反響”を抑えると快適。吸音(ラグ・布・パネル)を仕込む。
7. 姫路市(中心の便利さと周辺の静けさを選べる)
- 騒音の傾向:中心部は車と人の音が出やすい。郊外は静かな選択肢が広い。
- 狙い目:中心部から少し離れた住宅エリア。大通りを避けた区画。
- 防音のコツ:車移動が増えるほど、家の周りの道路条件が重要。内見では“夜の交通量”を確認し、窓の遮音を優先。
8. 三田市(静けさ・空間の余裕を取りやすい)
- 騒音の傾向:落ち着いた環境を作りやすい。逆に、家の中の反響が気になりやすい。
- 狙い目:車の抜け道になっていない住宅地、坂を上がった先など。
- 防音のコツ:静かな街ほど“静音=吸音”の投資が効く。会話が響く家は、壁より先にラグ・カーテン・ソファ背面の吸音から。
9. 加古川市(生活圏の広さと“避けるべき音源”が明確)
- 騒音の傾向:幹線・物流ルート・工業エリア寄りは音が出やすい。離れると落ち着く。
- 狙い目:大通りから距離のある住宅地。通過交通が少ない場所。
- 防音のコツ:外騒音が読める街は、対策も立てやすい。窓の遮音と、寝室の配置で“夜の静けさ”を作る。
10. 淡路島(淡路市・洲本市など/自然派の“静けさ”)
- 騒音の傾向:都市騒音は少なめ。ただし、幹線沿い・観光動線・風音で体感が変わる。
- 狙い目:交通量の多い道から離れた住居エリア。夜間の車の流れを要確認。
- 防音のコツ:自然環境は“窓を開ける暮らし”になりがち。室内の吸音と、玄関・窓の気密アップで快適性が伸びる。
10エリアを「音の観点」でざっくり比較
| 街(エリア) | 主な騒音リスク | 静かに住むコツ | 相性の良い対策 |
|---|---|---|---|
| 芦屋 | 幹線・鉄道沿い | 駅前を外し住宅地へ | 吸音で“響き”を整える |
| 西宮 | 路線・交通量の差 | 大通りから1〜2本奥 | 窓の気密+二重カーテン |
| 神戸 | 中心部の賑わい・幹線 | 繁華街距離と道路条件 | 寝室配置+すき間遮音 |
| 宝塚 | 駅周辺の人・車 | 丘陵・住宅地側へ | 吸音(ラグ・布) |
| 伊丹 | 走行音(低めの音) | 幹線を避け生活道路へ | 窓まわり遮音+寝室の向き |
| 明石 | 駅前・幹線、風音 | 住宅地側に寄せる | 吸音+窓すき間対策 |
| 姫路 | 中心部の交通・人 | 中心から少し外へ | 窓遮音+間取りの工夫 |
| 三田 | 室内反響が目立つ | 通過交通の少ない区画 | 吸音強化(面積重視) |
| 加古川 | 幹線・物流ルート | 音源から距離を取る | 窓遮音+夜の静けさ設計 |
| 淡路島 | 幹線・観光動線・風音 | 夜の交通量を現地確認 | 気密+吸音で開放的に |
街が決まったら:賃貸でも効く防音・吸音の“優先順位”
最優先は「すき間」:窓・ドア・換気口
- 窓:サッシ周りのすき間、カーテンの“長さ”と“ヒダ”で体感が変わる。寝室は特に優先。
- 玄関:ドア下・戸当たりのすき間は音の通り道。共用廊下の話し声が気になる人はここから。
- 換気口:開閉できるなら、必要な時間だけ絞る運用も選択肢(換気は確保しつつ)。
遮音は「どこから音が入るか」を潰すのが最短距離です。高価なものを貼る前に、音の入口を探すだけで改善するケースが多いです。

次に効くのは「床の防振」:足音・椅子音は最も揉めやすい
- ラグやマットで“衝撃の角”を丸める(導線だけでもOK)。
- 椅子脚にフェルト、キャスターは柔らかめへ。
- 重い家具は点で支えず、安定して面で置く(ガタつきは音になる)。
最後に「吸音」:部屋のうるささを下げる裏ワザ
- ラグ、厚手カーテン、布製ソファ、ベッドなど“柔らかい面積”を増やす。
- 特に効くのは、話す位置〜座る位置の横壁(一次反射になりやすい場所)。
- 「外は静かなのに落ち着かない」人ほど、吸音で快適になる。
失敗しない手順:街→物件→対策のチェックリスト
手順1:候補エリアは“音源”から外して地図で絞る
- 幹線道路・高架・線路・繁華街・大型商業施設の近さをまず確認。
- 「駅徒歩◯分」の条件は、最後に“静かな側”へ寄せて調整する。
手順2:内見は「窓・玄関・床」の順で見る
- 窓:閉めた時の密閉感、ガタつき、外音の入り方。
- 玄関:共用部の声が入るか、ドア下のすき間。
- 床:衝撃が響きそうな硬さか、上階の音が想像できるか。
手順3:入居後の“最小コスト防音”で仕上げる
- すき間対策(遮音)→床の防振→吸音の順で投資するとムダが少ない。
- 騒音が強いなら遮音に寄せ、静かな街なら吸音で快適性を伸ばす。
よくある質問(騒音と防音)
Q. 静かな街に住めば、防音は不要?
外騒音は減りますが、室内の響き(反射)や、集合住宅の固体伝搬音(足音など)は残ります。「静かな街+吸音で室内を整える」と、満足度が一段上がります。
Q. 賃貸でできる防音の限界は?
大がかりな工事をしなくても、すき間の遮音と床の防振、吸音の組み合わせで“生活ストレス”は下げられます。狙いは完全防音ではなく、体感を確実に下げることです。
Q. 物件選びで一番効くポイントは?
外騒音なら窓(気密)と道路条件、生活音トラブルなら床(衝撃音)と隣接条件が効きます。街が良くても物件で崩れるので、内見の音チェックは省かないのが正解です。
まとめ
兵庫県の街選びは、利便性だけでなく「騒音の入り口」を減らす視点が重要です。幹線・線路・繁華街など音源を外し、内見では窓・玄関のすき間と床の衝撃音リスクを確認。入居後は遮音(気密)→防振(床)→吸音(反響)の順で対策すると、賃貸でも静かな暮らしに近づけます。
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